「とわにまどろめ、友よ(前編・後編)」 楓様

女性一人 短編

【 (前編) 】

同じ宿の冒険者の青年が、その夜、変な夢を見たんだと話してくれた。平凡な暮らしの夢。経験したことなどないのに妙に現実的で気になる。自分は平凡な生活に憧れているんだろうか、今からではもう遅いだろうか。ともかく明日は妖魔退治がある。目の前の現実もしっかり見つめなければ。そんなことを話した翌日、青年は戻ってこなかった。

…どうか、生きていてー! とても雰囲気のあるひとときで、こうだ、っていう結末じゃないので彼の安否がほんとに心配です。会話とかの文が好きでした。よくわからない夢を見て、よくわからなくなってる心情、今の生き方と、反対の生き方にもやもやしてる感じとか、なんかすごくよかったです。

【 (後編) 】

ふおぉ! 後編いうだけあって続いてたー! という嬉しいビックリ。

2年後、護衛を終えた帰り道に砂漠に近い都市を観光していると思わぬ人物とバッタリ! 死んだかと思っていた彼だった。 夢を叶えて平凡な生活を送っていたのだった。

文章と描写が好きだなぁ、と。重大なネタばれ書いちゃってますが、先を知ったからってこの雰囲気は損なわれないと思ってのことです。暑い都市ゆえの街の景色とか歩き方とか、そういう描写がすごく好き。んー、まだ余韻に浸ってます。良かったー…。

「I was bone(a born)」 楓様

レベル3〜4 中編

生死問わずである男を捕縛する、という依頼。報酬のために館に乗り込む冒険者、男の妻の姿をした魔法生物、禁術に手を染め3人の同僚を殺害した魔術師。

3人の思惑があって、同じほうを向いたり違うほうを向いたり。階段を上がるための試練は簡単で(適正外ですが)、館も広くないので楽でした。誰に感情移入しようかフラフラしてたせいかあまり盛り上がりを感じられず、最後も感動的なはずなんですが、3人殺しておいていい子ちゃん過ぎるような、いや、私が腐ってるのかも。

「カラドリウス」 楓様

レベル3〜4 短編

おぉ、面白かったー。冒険者無口シリーズというものらしく、セリフがないんですが、舞台となってるコロシアムとの雰囲気にもあってて好きでした。

重い病にかかっている男から、癒しの力のある白い鳥を探してくれという依頼。目撃された場所に行ってみるとアッサリと見つかった。そして白い鳥は冒険者たちをある場所へと誘っているようで…。

10分くらいで終るのに濃密な感じでした。最後はちょっとしんみり。

クルクル』シリーズ 楓様

クルクル

レベル5〜6 短編読み物 出来れば大人数

【 クルクルと、時は進んでいく。 】

張り紙のきゅうりに不安を覚えつつ始めると、冒険者に両親を殺され村を滅ぼされた少女という重く悲しい物語の幕開け……かと思いきや、やっぱりコメディだった!(笑) 冒険者は皆殺し! といった少女に対し、わりとどっしり構える冒険者たちは好みのイメージなので、続きが楽しみです♪

クルクル×2

レベル5〜6 短編読み物 前作プレイしたPC一人以上

【 臆病な私。一人、箱の中に閉じこもる。 】

今回も親父さんを洗脳して冒険者達を始末しようとする少女だけど、タイミング悪く娘さんを洗脳してしまう。思わぬ実力を隠し持っていた娘さんに勝つことは出来るのか。

クルクル×3

レベル5〜6 短編読み物 前作プレイしたPC一人以上

【 両親は居ない。友達も居ない。だけど、信じる人は居る。 】

少女が執拗に冒険者を狙うのは、黒幕に嘘を教えられていたためだった。そして黒幕の真の目的とは…。ということで、残り香ほどに親父さんをボコり、シリアス展開へ!

クルクル×4

レベル5〜6 中編読み物 前作プレイしたPC一人以上 6人

【 バイバイ。過去の私へ… 】

真実を突きつけられた少女リリアはこれまでの宿や冒険者たちへ行った暴挙に慄くが、騙されてたなら仕方ないとあっさりした彼らの態度に心が温かいもので満たされていき…。今度こそ本当の復讐を果たし、自由に生きるために戦う!

クルクル×4.5

レベル5〜6 短編読み物 PC登場せず

【 クルクル×4 その後…… 】

前回のエピローグで出てきた「成色」によって外見が変わっていた謎が明かされるかなと思ってプレイしたけど、そうでもなかった。リリアが冒険者として生きる決意を固めたお話。続編もあるみたいで、楽しみです。リドミに続かないって書いてあった気もするけど、楽しみにするだけなら自由…!